子どもの「語彙力」は、食卓の会話で8割決まるという話

「うちの子、文章を読むのが苦手で……」

保護者面談でよく聞くお悩みの一つです。

国語だけではありません。

算数の文章題も、
理科や社会も、
英語の長文も、

結局は「言葉の意味が分かるかどうか」が土台になります。

最近では中学受験・高校受験ともに、単なる知識問題ではなく、「考える力」や「表現する力」を問う問題が増えています。

そのため、語彙力の重要性はますます高まっています。

では、その語彙力はどこで育つのでしょうか。

実は、多くの場合、

「家庭での会話」

が大きな影響を与えています。

語彙力は「勉強」で身につくものではない

語彙力というと、

「たくさん本を読ませなきゃ」

と思われる方も多いかもしれません。

もちろん読書は大切です。

しかし実際には、

言葉は「使う」ことで定着します。

例えば、

「今日は学校どうだった?」

という質問に対して、

「普通」

で終わる会話と、

「何が楽しかったの?」
「どんなことをしたの?」
「それってどういう気持ちだったの?」

と会話が広がる家庭では、触れる言葉の量が大きく違います。

語彙力は辞書を暗記して育つものではありません。

日常の会話の中で、

「嬉しい」
「悔しい」
「驚いた」
「納得した」
「工夫した」

といった言葉を使う経験によって育っていくのです。

成績が伸びる子ほど「説明」が上手

塾で指導していると、

成績が伸びる子には共通点があります。

それは、

「自分の考えを言葉で説明できる」

ことです。

例えば算数。

答えが合っていることも大切ですが、

「どうしてその式になったの?」

と聞かれたときに、

自分の言葉で説明できる子は理解が深い。

逆に、

なんとなく解けているだけの子は、

少し問題が変わると対応できなくなります。

つまり、

語彙力は国語だけの話ではなく、

全教科の学力の土台なのです。

食卓は最高の「語彙トレーニング教室」

とはいえ、

特別な教材を買う必要はありません。

実は一番効果的なのは、

毎日の食卓での会話です。

例えば、

「今日の給食どうだった?」

ではなく、

「今日の給食で一番人気だったのは何?」

と聞いてみる。

あるいは、

「今日楽しかった?」

ではなく、

「今日一番笑った出来事は何だった?」

と聞いてみる。

すると子どもは、

出来事を思い出し、

整理し、

言葉にして伝える必要があります。

これが語彙力を育てるトレーニングになります。

正解を求める会話より、広がる会話を

保護者の方の中には、

「勉強になる話をしなければ」

と思われる方もいます。

でも、そんな必要はありません。

大切なのは、

知識を増やすことではなく、

会話を広げることです。

例えばテレビを見ながらでも、

ニュースを見ながらでも、

買い物の帰り道でも構いません。

「なんでそう思ったの?」

「もし自分だったらどうする?」

そんな一言を加えるだけで、

会話はぐっと深くなります。

語彙力は、自己肯定感にもつながる

語彙力が増えると、

子どもは自分の気持ちを表現できるようになります。

すると、

「なんか嫌だ」

しか言えなかった子が、

「友達にこう言われて悲しかった」

と話せるようになります。

自分の気持ちを言葉にできる子は、

周囲に助けを求めることもできる。

これは学力だけでなく、

将来社会に出たときにも大切な力です。

最後に

語彙力というと、

難しい教材や読書量ばかりに目が向きがちです。

しかし、

本当に大切なのは、

家庭の中で交わされる何気ない会話かもしれません。

特別なことをする必要はありません。

今日の夕食の時間に、

ぜひお子さんに聞いてみてください。

「今日、一番印象に残ったことは何だった?」

その会話の積み重ねが、

数年後の読解力や表現力、

そして学力につながっていくはずです。

当教室でも、生徒との対話を大切にしています。

勉強を教えるだけではなく、

「なぜそう考えたのか」
「どう感じたのか」

を言葉にする習慣が、学力の土台になると考えているからです。

語彙力は一朝一夕では伸びません。

だからこそ、毎日の会話が大きな力になるのです。

スタエーでした。

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